理事長挨拶

ごあいさつ

 

 1895(明治28)年、学園創立者・村崎サイ先生が「女性の自立」を唱え、村崎学園を創立され、2025年には130周年を迎えます。この間、本学園は「自立協同」の建学精神を掲げ、一貫して大学院生・学生・生徒・児童・園児のより良い将来のため、教育に貢献してまいりました。徳島文理中学校・高等学校では開学以来、徳島だけでなく、全国・世界で活躍される6108名の卒業生を輩出してまいりました。
 私は理事長として、「自立協同」の建学精神・「照らし合いの精神」の二点を必ず生徒に伝えております。「自立協同」では、自立には他者からの協力や謙虚な姿勢が必要不可欠であること、「照らし合いの精神」では、卒業生が世界各地・様々な分野で本学の名を高めてくだるのと同様に、本学も常に一歩上を目標に研鑽し、お互いを照らし合い、切磋琢磨していこうと伝えております。
 女子への教育が必要ないとされた時代に、創立者村崎サイが「女も独り立ちができねばならぬ」と女性の自立を唱え開学したことは、現在の言葉で言えば、ベンチャー精神旺盛な教育起業家であったとも言えます。また、サイは裁縫の基礎基本を忠実に守るだけでなく、当時新しかった洋装も積極的に取り入れたと聞いております。
我々も創立者村崎サイの思いを引き継ぎ、基礎基本となる知識の教授のみならず、より良い教育とは何かを常に自問自答し、みなさんのより良い将来のために全力を尽くしてまいります。
 中学校3年間、高校3年間では、多くの出会い、チャレンジ、困難などみなさんが人間的に大きく成長するチャンスがたくさんあります。そのときに出会う友達、恩師、先輩後輩は、今後のみなさんの人生を豊かにしてくれることは間違いありません。
 文理でよかった、文理だから出会えた、そのような場であり続けられるよう、我々教職員がみなさんを全力でサポートいたします。みなさんのより良い未来のために尽力する教職員、より高みを目指す先輩たち、世界で活躍する卒業生が本学で皆様を待っています。
 ぜひ、本学でともに切磋琢磨してまいりましょう。

理事長 村崎 文彦
Murasaki Fumihiko